カテゴリー: 無線

ダイポールアンテナのエレメント追加

週末に,20mバンドのエレメントを追加しました.フルサイズは,帯域が広くて気持ち良いですね.長さを調整していて気が付いたのですが,左右の長さのバランスが狂うと,インピーダンスが高くなる(オフセンターとか呼びましたっけ?)ので,共振周波数を合わせるだけではなく,左右のバランスも合わせることが,SWR低下に重要です.もっとセンターからずらして,トランスでマッチングをとるというのもありですが(VCHアンテナみたいですね).今まで学んだことがいろいろ参考になり,楽しく調整できました.アンテナの具合はとても良く,夜間まで皆さんのCW交信が聞こえました.
ただ,副作用として,既存の40m,15mのVSWRが悪化しましたが,そちらは,アンテナチューナーで対応ということで.

短縮ダイポールアンテナ

ついこの前,「やっぱりバーティカル」みたいなことを書きましたが,40mバンドについては国内優先でしょう,とか,リファレンスとしてダイポールをおさえておこう,とかいろいろな考えがあって,張ってみました.庭が7mくらいしかとれないので,フルサイズは無理です.雨ざらし,陽射し燦燦という状況を考えて,とりあえず,市販品を使うことにしました.ということで,Diamond AntennaのW-721を導入です.今までバーティカルを実験していた伸縮ポールにバランをとりつけ,片方を庭木,もう一方を家のベランダを超えて家の裏へ,という如何にも影響の大きそうな配置になってしまいました.
それでも,15mバンドの方は,うまくいきそうです.アンテナアナライザでは,19.8MHzとかで共振していたので,調整用のヒゲを思い切って丸ごとはずすと,21.05MHzくらいでVSWRが1.0-1.1という良い値になりました.一方,40Mバンドは話になりません.何もしない状態だと5.8MHzで共振です.両側50cmくらいのヒゲを全て切って何とか7MHzに共振しましたが,VSWR2.5くらいで,100オームのインピーダンスを示しています.建物や地面が近いと容量結合があって,インピーダンスが低くなって困るものと思っていた私には意外な結果です.
ρ= (Zo – ZL)/(Zo + ZL), VSWR = (1 + |ρ|) / (1 – |ρ|)なので,Zo=50オーム,ZL=100オームだとVSWRは2くらいになるので,正確にはZL=125オームというところでしょうか.噂では,短縮ダイポールのコイルの部分は結構敏感で,これが建物や地面に近づくと,かなりVSWRが変化するとのことでしたから,その影響でしょう.インピーダンスが高くなるのはよくわかりませんが.ちなみに,14MHzで測定すると高いインピーダンスを示して電圧点になっているようなので,その意味では正しい状態なのかも知れません.

バーティカルアンテナ再び

以前もネタにしましたが,やっぱりHFのバーティカルを建てたいという気持ちが強くなってきました.国内メーカーから出ているものは種類が少ないのですが,海外メーカーからはいろいろと面白いものが出ています.有名なButternutは,1/4λの接地型ですが,トラップなしで,なるべく全身で共振すべく工夫が凝らされています.Cushcraftは,噂によると1/4λではなく,3/8λくらい?な設計だそうで,ノンラジアルとのことですが,8本のカウンターポイズが生えていて,GPアンテナ風です(1.5mとかあったりするので,設置場所を選びます).面白いのは,GapとかForce12とかのVertical Dipoleですね.とりあえず,今関心があるのは20mなので,Gap Mono Bandの送料についてメールで問い合わせてみました(国内の代理店にメールを出したらエラーになったのでUSへ).数日で返事があり,詳しい住所がわからないと送料がわからないというので,再度連絡したのですが,その後,一週間以上連絡がありません.製品が百数十ドルなに,$200とかかかりそうで,返事に困っているのかも知れませんけど.その間になんとなく気持ちが離れて行って,今は,RadixとかのV型ダイポールをL字型にして,Vertical/Vertical Dipoleの実験でもやろうかとたくらんでいます.
GAPアンテナのMonoGAPシリーズ

MTR用充電池

MTR (Moutain Topper Radio)を普段携行する際は,単3が8本でも重いので,006P型の充電池を模索していました.NiMHだと,6セルの7.2V型と7セルの8.4V型があります.Liイオンのもありますが,寿命,安全性が微妙なものも多いみたいなので,まずは,東芝のNiMH(8.4V型)で試すことにしました.ヨドバシの店頭で偶然みつけたので,充電器と一緒に購入.ほとんど受信でたまに送信で,どれくらい持つか試してみます.

第一級海上無線通信士(その後)

最近になって,第一級海上無線通信士の従事者免許証が届きました.全科目免除の手続きは初めてでしたが,無線協会の窓口で教えていただいたこともあり,すんなりと終わりました.これで,今年の目標をひとつ達成です.

Mountain Topper Radio (MTR) by KD1JV

少し時間が経ってしまいましたが,3月くらいにQRPキットで有名なKD1JVが,Mountain Topper Radioのキットを頒布する案内があり,急いで申し込みました.前回頒布した版とは,少しだけ回路構成,部品が変更になっていますが,ほぼ同じ様です.山に持っていて運用することを前提とした,とてもコンパクトな無線機で,タバコの箱くらいの大きさです.そのため,部品は9割方は表面実装のため,ルーペ,クリーム半田,ヒートガン,ピンセットを駆使して作りました.
TIのMSP430というCPUが使われていますが,これは32.768kHzという時計用の小さい水晶で動いています.この水晶が不良で,発振が不安定でCPUが動いたり動かなかったりという不具合があったこと,CPU, DDSだけ端子のピッチが細かくて半田ブリッジが出来ていたこと,抵抗で分圧した電圧をCPUが読み込むことでバンド切り替えを判断しているのですが,その閾値判断が微妙で40mが80mバンドと判定されてしまったこと,の3点が不具合として生じたのですが,いずれも軽症で,ゴールデンウィーク前には何とか動くようになりました.現在,TSS申請中です.

第三級海上無線通信士

昨年,一陸技の資格を取得しましたが,通信士の資格が欲しい!と思い,三海通の試験を受けました.一陸技を持っていると,工学系の試験が全て免除になるので,法規,英語,通信術の3科目受験になります.法規は,他の無線の資格を受けていればわかる部分と,海上通信特有の世界(特に遭難通信,GMDSS関連)があるので,きちんと勉強する必要があります.英語は,ヒアリングもあります.他の方が体験談で書かれているのと同じく,2回はゆっくり,最後の一回は早く読むので,注意が必要です.日頃勤め先などでTOEICを受けている方にとっては,それよりも多少簡単かな?というレベルです.但し,内容が海上無線の世界に寄っていますが.
通信術は,通話表を用いた送話,受話と,キーボードを使った直接印刷電信の試験があります.通話表は,例のアルファ,ブラボー,チャーリーというやつですね.アマチュア無線で別な言い方を身に付けてしまっていると困るかも知れませんが.送話の時に,「始めます,本文」,とか「終わり」とかをきちんと言わなくて減点されて気がします.キーボードは,最近の人は慣れているので,皆さんスラスラと完了されていました.今回は,過去問と通信術用のCDだけ購入して練習しました.私個人としては,一番勉強したのは法規かも知れません.先日,ハガキが届き,合格の二文字が.念願のプロの通信士ですね.一陸技とは異なり,免許証には英語表記が入るのと,自分のサインも入ります(パスポートみたいですね).それらを記入した書類を早速送付しました.早く来ないかなぁ,免許証.

HF40CL (第一電波工業)

庭に一本アンテナをと考え,いろいろ迷った挙句,まずはモービルホイップでお試しすることにしました.最近,センターローディングのヨサゲなアンテナが多いので,早速調達.ホームセンターで入手したステンレスパイプを地面に刺し,移動用に持っていたアルミポールを固定して,その上にセット.導電性のポールだから少しはラジアルの足しになるかもという淡い夢はすぐに消え去り,何本か手持ちの電線をラジアルとしてぶら下げて,なんとか,VSWRを1.5以下に抑えた状況です.
ちょっとなめてました.今度VCHと比べてみようと思います.

地デジチューナー HVT-T2SD

旧いアナログTVを再利用すべく,アイ・オー・データのチューナーを買いました.Amazonで3000円弱で入手したのですが,この値段とはとても思えないほど中身がよく出来ていて驚きました.必要な機能を備え且つ簡便なI/Fというのは家電製品では特に重要です.また,ブラウン管型TVの画像の美しさも再認識した次第です.PDPもなくなり,液晶ばっかりになると寂しいですね.

VCHアンテナ

持ち運びが手軽なHFアンテナのひとつとして,VCHアンテナが有名です.インターネット上に参考となる情報が山のようにありますので,詳細は割愛しますが,普段あまり飲まない炭酸の500mlペットボトルを飲み,コイル用の筒の準備完了.7mくらいの銅線かアルミ線が必要なのですが,百均で買ったアルミ線は,アルミ色のものでも表面に塗装がされていて,調整用のタップが取り出し難いことがわかり,ちょっとおごって錫メッキ線を使いました.念のため10M用意しましたが,千石で入手した自在ブッシュでペットボトルの平坦部一杯巻くと調度10m使いました.10m一杯使うと5MHzくらいで共振したので,無駄な長さでしたが,まあ良しとします.
スピーカー用の1.25sqの線をエレメントにし,とりあえず自宅のカーテンに洗濯バサミでぶら下げましたが,意外と簡単にSWRが1近くまで下がりました.ただ,その時に用いたカウンターポイズが5.2mではなく,ダイポール用の10m線だったので,長過ぎてオフセットになっていなかったと思いますので,今度もう一度調整してみます.とりあえず,受信に使うだけでも意外と感度が良く,感心しているところです.