ねえ,オカムラぁ,な・ん・で 今更紙の地図とコンパスなの?
そんなことも知らずに,やれGPSだとか,準天頂衛星などと言っている日本人のなんと多いことか.
今こそ全ての日本国民に問います!
長旅や極寒による電池切れの心配がなく,磁気嵐の影響も受けない,今こそ紙の地図とSILVAコンパスを見直す時期です!
まあ,コンパスはさておき,地形図を眺めただけで先の地形を予測したり,自分がどのあたりまで登頂したかを理解しながら登るのは重要なことですね,多分.ダイブコンピュータよろしくスマートアウトドアウォッチで行程のどこまで来たかをチェックするのも便利ですが,山登りを作業としてこなしているみたいで.カーナビに頼っていると道を覚えなくなり,ekitanに頼ると路線図を忘れたり,そういうのと同じで,やはり,「今こそ全ての日本国民に問います!」な気分なのです.バカになっちゃいそうです.「人間はもっと高度なことに集中すれば良い」とかまことしやかに述べる”ど阿呆”が居ますが,ベースの能力が失われたところでより高度なアイデアなんて出るわけがなく,そんな妄言に騙されてはいけません.
この本は,いろいろと”目から鱗”なことが書かれています.特に,ベランダアンテナとアース,ラジアルに関する記載は秀逸です.ざっくり書くと,1/4λバーティカルをベランダに立てる場合,(1)ラジアルとして電線を多量に散りばめる,(2)ベランダの手すりをアースにする,(3)GP(エレベーテッドラジアル),という選択肢があります.結論から言うと,(3) > (2) > (1)で効率が良いということです.基本的な考え方として,「電流腹を建物から遠ざける」というのが一番重要.なので,エレベーテッドが一番良い.また,GPアンテナの場合,ラジアルは一本だとL字ダイポールでバーティカルな輻射にはならない(対称形に張るのが重要)ということも書かれています.
また,アンテナのローディングコイルについて,ボトム,センター,トップと考えると,ボトムは電流腹なのでそこにコイルを入れると効率が悪い様なことを言われているが,実際はそうではない.センター,トップになると高いインダクタンスのコイルが必要になり,巻線数が多い必要があり,抵抗値が上がりQが下がるのでよろしくない.大型コイルをボトムに入れるのが実装まで考えると良い,というのも”目から鱗”でした.まあ市販のホイップはどちらにしろ大したコイルではないので,ダメか.
で,これらをまとめると,狭いベランダでコンパクトに効率よいアンテナを立てるとなると,1/2λのバーティカルな気がするのですが,あってますかね?電流腹は建物から離れるし.バーティカルダイポールは,給電が面倒なので,以前作ったみたいなEFHWにするのが良さそう.短縮したければ,1/2λのセンターにコイルを入れるので良いのか?いろいろ試してみたくなりました.
でも,よく考えたらセンターにコイル入れて短縮して,オフセット給電したら,それってVCHアンテナじゃん.なんか同じところをぐるぐる回っている気がする.
CQ出版からかつて出ていた本です.内容,とても充実しています.技術的な説明,コンピュータシミュレーションを併用した解説,実際の製作のいずれも,実践的でとても参考になります.残念ながら本は持っていないのですが,図書館で借りて閲覧することが出来,一気に読んでしまいました.とにかく参考になります.CQ出版には是非再度発行していただき,最近巷にあふれつつある数々の都市伝説?を払拭して欲しいものです.
どうやら,CQ出版のRF DESIGN SERIESは面白いとわかったので,続けて購入しました.アイコム,アルインコで無線機の設計をされていた方が書かれています.センスアップのタイトル通り,ある程度回路理論がわかった上で読むのがお薦めかと思います.一通り目を通した後で市販キットの回路図を見つめ直すと新たな発見がありそうです.
その後読み進んだのですが,なかなか参考になります.特に各種ダイオードの使い分けの部分はわかり易いです.ゲルマニウム,整流用,PIN,SBDなどいろいろありますが,それぞれの特性に合わせて,送受やバンド切替用,検波用に使い分けることの技術的な説明が記載されていて,とても参考になります.市販のキットの回路を見ても,そのあたりが若干怪しいものが見受けられますね.
どうやらこの本は,出版元のCQ出版ではすでに「品切れ重版未定」状態の様です.Amazonでは,まだ扱っているみたいなので,欲しい方はお早めに.
復調のあたりまで読み進めましたが,やはり楽しい本です.各種検波のこともきちんと説明していますし,実際の回路図も示されていて,回路自体についてはウダウダ説明が無いところが,かえって好感が持てます(その意味では,慣れている人向けですね).おかげで最近は通勤の電車内が楽しく過ごせています.
変復調,検波などのICもいくつか紹介されており.試してみたくなります.
無線関連の旧い本だとどうしても廃版すれすれのTrやDiを使うものが多く,それはそれで楽しいのですが,それ以外でもLA1600とかTA7358を使った情報がほとんどで,バリエーションが欲しいと思っていたところでした.
これからしばらく実験で楽しめそう...
ふらっと立ち寄った本屋で手に取り,中身を見たところ,タイトルのライトさ?の割りに中身が面白くて購入しました.ICOMの方が書かれているらしく,旧い部品じゃなくて比較的新し目な部品を使っていたこと,Tr.のSパラメータを使った話が具体的にでていたこと等が目を引きました.今までの知識の穴が埋まっていくみたいで気持ちの良い本です.
読み終わったら,また感想でも...
最近,本の紹介が多いですが,これは結構面白かったです.無線ではありませんが,電鍵ひとつで身を立てた?女性電信士の実話です.愛用していたのがあのバグキーというところが泣かせます.バグキーがあったから女性でも男性と互角に打鍵できたとのことですが,そんなものでしょうかねぇ?エレキーはもっと便利ですが,歴史的には,タイプライターの登場が電信士の専門性を失わせていった様です(この本によると).
昨日,届きました.海外のAmazon.com経由で本を発注しても意外と早く届くものです.昔は,高額の送料を払わないと船便になって一ヶ月コースというのもザラだった気がしますが,便利な時代になりました.
本の内容ですが,YAESUの817みたいな市販品も出ていますが,Wilderness RadioのQRPキット,MFJ Cub,ElecraftのK1, K2, KX1なども出ています.ARRLのサイトを見るとCubのキット付きというこの本の最新Editionも売ってます.
電波伝播の話,いくつかの種類のアンテナ,バッテリーの話なども一通り触れていて入門書として面白いです.
一辺がλ/4で,一周がλのアンテナも紹介されていますが,あまりポータブルでは無いですね.確かに,QRPとポータブルは別の話で,固定局でアンテナを頑張って,送信は数Wという楽しみ方もあるので,良いかと思います.
昨晩,届きました.
表紙の写真も面白いですが,中身もそれなりに面白いです.
去年出た本なので,KX-3とかまで掲載されています.
QRPだけではなく,結構ハイパワーな無線機も対象になっています.また,PRCなんちゃらという軍用の無線機もいくつか掲載されています.
Amazon.co.jpで発注した”More QRP Power”の方は,国内発送なので早速届きました.予想以上に面白そうです.既にキットとなって売っているものの説明もありますが,それ以外にもいろいろな回路設計例が出ています.QRPで小型にシンプルに作ろうという目的が明確で,なんか楽しいですね.米国は楽しんでいる人の層が厚そうでうらやましいです.