カテゴリー: QRP

ATS-4b再調整

先週の菰釣山SOTAで,21MHzで世界中に強力な信号を展開しながら,受信フィルタの調整ミスというお粗末な原因で,皆さんのコールを取れないという失態を演じてしまいました.
今まで数多くの無線機を組み立てながらも,受信フィルタがそんなに遮断特性が良かった経験がなく,調整を甘く見ていたのが敗因です.
早速,FT-450の出力を5[W]に絞り,Diamondのダミーロードを接続して,パドルで送信し,ATS-4bの受信フィルタを調整.
低い周波数のバンドほど,フィルタとしてはブロードというか,多少ずれていても信号が聞こえないということは無いのですが,ハイバンドになると意外とクリティカルなことがわかりました.
問題の21MHzについては,予想通り全く聞こえない状況になっており,二つのトリマーを交互に調整して,とてもよく聞こえる状況になりました.次の週末にでもテストしようと思います.

菰釣山SOTA (JA/KN-005)

桝形山無線倶楽部の皆さんと,菰釣山(こもつるしやま)にアクティベーションに行きました.
先日変更申請が終わったばかりのATS-4bの実験,21MHzのEFHWの実験,ハムフェアでゲットしたリチウムイオン電池で作った電源の屋外初運用など,初物尽くしの実験です.
山頂までは,時間はそれほど長くはかからないのですが,急な上り坂が連続するため,結構疲れるというか息が上がります.
前もってATS-4bのキーメモリーにコールサインやSOTAの情報を入れておいたので,21MHz様にEFHWアンテナ(7mのビニール線)を釣竿で設置後,ひたすら送信するも全く応答が聞こえず,「コンディションが悪いのかなぁ」,と考え,その後JL1NIEさんがspotしてくださったのですが,それでも全く応答が得られず.次第に山頂の寒さが身に応え始め,あきらめかけていたところ,JL1NIEさんが,「7M4EZBは信号は強いが全然応答しない」とWebサイトに書かれていると教えて下さり,どうもATS-4bの受信がうまくいっていないことがわかり始めました.おそらく受信フィルタの調整が誤っていると推測されます.
自宅のアンテナは14MHzと7MHzしかないため,21MHzの受信フィルタは,ノイズを頼りに調整しただけでした.
コンディションは結構良かった様で,ZLからも強い信号と言われていたそうで.私の信号に一生懸命応答してくださった皆様,本当に申し訳ございませんでした.
9月に製作し,10月中に変更申請が間に合い,あとはアンテナという具合にあまり余裕の無いスケジュールのしわ寄せがこんな形で表れてしまいました.せめてもの救いは,皆様のおかげで,作り立てホヤホヤのリグで遠くまで信号が届くことを確認できたことです.どうもありがとうございました.
これからリグを再調整して,次回に備えたいと思います.

山頂が寒くて写真をほとんど撮らなかったのですが,少しだけ.
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ATS-4bの申請完了

TSS経由で申請しました.紙ベースの方が速いという情報を各方面から得て,試してみました.TSSのサイトに置いてあるExcelは意外とよく出来ています.
それに記入し,お金を振り込んでTSS宛に送付したのが9月末頃.なにも音沙汰がなかったので,その二週間後くらいにTSSへ電話したところ,書類が届いて翌日くらいにはすぐに総通へ送付したとのこと(確認の際にコールサインをスマフォのマイクにフォネティックコードで言ったのが新鮮でした).
待つこと数日で紙の局免とシールが郵送されてきました.TSSへ送って正味3週間くらい.確かに電子申請よりも速いかも知れません.
秋のSOTAに間に合ったのが何よりも嬉しい!

シールを貼って出撃準備万端のATS-4b
シールを貼って出撃準備万端のATS-4b

ATS-4b作りました

ATS-4bの基板,ほぼ完成状態.
ATS-4bの基板,ほぼ完成状態.

KD1JVさんがMountain Topper Radioの前に開発していたのがATS-4bです.最近,JA4AZSさんから未開封のキットを譲っていただき,秋のSOTAで21MHzでデビューするために?,急遽作成しました.JA4AZSさん,貴重なキットをお譲りいただき,ありがとうございました.無事,作成,稼働した様です.
基本構成は,80m, 40m, 30m, 20m, 15mの5バンドで,切り替えが送信フィルタ,受信フィルタ,マイコンへの指定の3種類ある点,ファイナルがBS170である点など,基本設計はそっくりです.7セグメントLEDのみの Mountain Topperと比べると液晶ディスプレイの表示情報量が極めて多く,音量調整のボリュームがあったり,色々多機能で,Mountain Topperのスーパーセットという感じです.
言い換えると,Mountain Topperは,ATS-4bから色々削ぎ落とした,割り切った設計と言えます.
とりあえず,周波数のキャリブレーションをして,出力電力を測定しました.電源は,最初は,NiMHの006Pを用いたのですが,うまく動いていることがわかった後で,単3エネループ8本に変更しました.電圧は,10.1[V]くらい(ATS-4bの液晶で表示された電圧).
この状態で低いバンドから順に2.9[W], 2.7[W], 2.7[W], 2.3[W], 2.3[W]くらいです.ハイバンドほど出力が下がるという傾向です.
ただし,ダミーロード相手に電波を出力している間に,かなり電圧が下がり,7[V]台になることもあるので,今度,例のLiイオン電池+三端子レギュレータで測定をやり直そうと考えています.
その前に,受信側のフィルタの調整もやらないといけませんね.

初SOTA

かなり時間が経ってからの報告になりますが,今年の夏8月14日に初めてSOTA (Summit On The Air) というものに挑戦しました.既にSOTAを楽しまれているJL1NIEさん,JG1GPYさんに連れられて,山梨県の大菩薩嶺(JA/YN-024)に登り,Mountain Topperに活躍してもらいました.

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リグ,アンテナ用釣竿,頂いたパドル他もろもろ

この写真が,山頂で「お店を広げた」状況です.
山頂は意外と気温が低く,レインウェアの上着を着ながら,寄ってくるハエと闘いながらの運用は,なかなか忙しないものでしたが,JG1GPYさんから頂いた小型パドルのおかげで,無事4名の方と交信することができました.つたないキー操作のお相手をしてくださった皆様,どうもありがとうございました.
マイクロスイッチで作った自作小型パドルも試したのですが,スイッチのOn/Offストロークが深く,なかなかテンポよく打鍵?することが難しかった印象です.

アンテナは,14MHz用の自作ダイポールで,バランは,QRPに特化してコアはFB-801を使い,バルサをくりぬき,中に埋め込む超軽量なものにしました.なので,普通の釣竿でもそれほど垂れ下がらずに設置できることが売りなのですが,いかんせん,4,5mの釣竿では地上高が低いみたいで,信号強度が弱いというレポートを更新した皆さんからいただきました.次回までに改善したいと思います.

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山頂で運用中の軽量バラン

第17回 Let’s A1コンテスト

縦ぶり電鍵限定のコンテストです.まだパドルですら素人なのに,一週間ほど練習してチャレンジしてみようと企てました.当日は,いろいろと用事があり,夕方になって参加してみたのですが,どうも拾ってもらえません.昨晩の木枯らし一号でアンテナの向きが変わっていたこと,終段トランジスタを交換したばかりで,今一つ送信出力の調子の上がらないSierraを使ったこと,縦ぶり電鍵で符号がヘタなこと,などいろいろ原因が思いつくのですが,準備不足ですね,反省です.でも,皆さんの華麗なキーさばきを拝聴して,勉強になりました.次回までには,練習しておこうと思います.

ALL JA 2015の結果

結果が公表されてされていました.QRP(PFR-3A)+モービルホイップで半日ちょっと,20mだけ参加したのですが,さすがに下から数えた方が圧倒的に早い順位で.参加しただけでログを提出しないのは無理に?QRPの相手をしてくださった皆様に申し訳ないので,これからも毎年続けたいと思います.

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ALL JA 2015

国内の様々なバンドがとても賑やかになるので,アンテナの状態確認も兼ねて何時間か参加しました.6m, 40mはアンテナの調子があまり良くない?のか聞こえも飛びも今一つなかんじだったため,後半は20mのみで過ごしました.モービルホイップ at ベランダの構成が災いしてか,6, 4, 8エリアのみの交信に終わりました.途中のスキップを避けるためには,ダイポールアンテナの併用が良いのかも知れません.面白かったのは,午前中,6エリアからつながり始め,次第に4エリアとも交信が可能になり,山口,広島,岡山あたりまで近づき,愛知の方の信号が聞こえましたが,これは空振りで終わり,その直後くらいから北海道がつながるようになったことです.これは次第にF層が下がってきたとか,下に成長してきたということなのでしょうか?

MTR用充電池

MTR (Moutain Topper Radio)を普段携行する際は,単3が8本でも重いので,006P型の充電池を模索していました.NiMHだと,6セルの7.2V型と7セルの8.4V型があります.Liイオンのもありますが,寿命,安全性が微妙なものも多いみたいなので,まずは,東芝のNiMH(8.4V型)で試すことにしました.ヨドバシの店頭で偶然みつけたので,充電器と一緒に購入.ほとんど受信でたまに送信で,どれくらい持つか試してみます.

Mountain Topper Radio (MTR) by KD1JV

少し時間が経ってしまいましたが,3月くらいにQRPキットで有名なKD1JVが,Mountain Topper Radioのキットを頒布する案内があり,急いで申し込みました.前回頒布した版とは,少しだけ回路構成,部品が変更になっていますが,ほぼ同じ様です.山に持っていて運用することを前提とした,とてもコンパクトな無線機で,タバコの箱くらいの大きさです.そのため,部品は9割方は表面実装のため,ルーペ,クリーム半田,ヒートガン,ピンセットを駆使して作りました.
TIのMSP430というCPUが使われていますが,これは32.768kHzという時計用の小さい水晶で動いています.この水晶が不良で,発振が不安定でCPUが動いたり動かなかったりという不具合があったこと,CPU, DDSだけ端子のピッチが細かくて半田ブリッジが出来ていたこと,抵抗で分圧した電圧をCPUが読み込むことでバンド切り替えを判断しているのですが,その閾値判断が微妙で40mが80mバンドと判定されてしまったこと,の3点が不具合として生じたのですが,いずれも軽症で,ゴールデンウィーク前には何とか動くようになりました.現在,TSS申請中です.