カテゴリー: QRP

雁ヶ腹摺山SOTAアクティベーション(JA/YN-075)

気候が穏やかになって来たこともあり,連休中に,JL1NIE局,JG1GPY局と久々にSOTAアクティベーションに行きました.私は今シーズン初アクティベーションです.行き先は,2年前にJL1NIE局と行ったことのある雁ヶ腹摺山(JA/YN-075)です.前日の冷え込みの影響でうっすらと雪が積もり,巨大な霜柱が立ち並ぶ登山道を上がり,旧五百円札のデザインの元となった富士山の絶景が見られる山頂へ到着.

雁ヶ腹摺山(JA/YN-075)

今回は,タモ網のロッドのみで高さがそれほど稼げないこともあり,アンテナの高さが低くても地表の影響が比較的少ない7MHzでスタートすることにしました(JL1NIE局の話では,ハイバンドのコンディションが良かったそうですが…).アンテナは,10mのエレメントを斜めに張り,10mくらいの適当なラジアルをQIL局のアンテナチューナー.そして,リグは安定のATS-4b.
なんとか4局をこなしましたが,途中信号強度が急変することが何度かあり,一発で取れない私は何局か交信不成立でご迷惑をおかけしてしまいました.スミマセン.
雪解けで足元がぬかるんでおり,長時間の交信は辛かったのと,お正月にゲットした新たな火器である,MSR Whisperlite Internationalを実験したかったのとがあり,交信を切り上げ,昼食の支度を開始.

MSR Whisperlite Internationalは,以前も記事にしましたが,ガソリン,灯油など複数の液体燃料に対応した今時のアウトドア用ストーブです.今回は,色々と試したかったこともあり,専用ボトルに大目に灯油を入れてきました(後々わかることですが,これが問題のひとつでした…).
組み立ててポンピングして準備万端.安全な場所を探している間に灯油が滲んできてあせりましたが,大きな石の上に展開することにして設置.予熱皿にあふれ出させた灯油に点火をして十分に予熱,本点火をしましたが,どうにも赤火のまま落ち着きません.
結論を書くと,
・ボトルへ灯油を多く入れたことにより空間が少なく,ポンピングによる与圧が難しかった(空気圧不足)
のひとことに尽きます.家で実験した時は少量の灯油だったのですぐにうまくいったのですが,盲点でした.幸い,現場で気が付き,ポンピングを追加することできれいな青火になり面目躍如?
明るい山頂だと,きれいな青火はほとんと無色透明で火が見えないこともわかりました.
次回からは,欲張らずに少なめの燃料を入れることにします(予想外に燃費が悪かったですが).

JL1NIE局とも話したのですが,Radiusではこの様な失敗をしたことがなく,長年山で使われてきた道具は素晴らしいと再認識した次第です.Radiusは,燃料タンクが少しドーム状になっていて,燃料注入口から一杯に注いでも十分な空間が残る構造になっているので,入れ過ぎにはならない工夫がされています.

さて,次回の山行では,気分を変えてOptimus 8Rを携行しましょうかね.

桝形山無線倶楽部の技術部活動

年末が近付き,部長JL1NIE局の声掛けで,若干の雨模様の中,本拠地桝形山にて不定期技術部活動が行われました.今回の活動は,

  1. Radix社RD-S106のJG1GPY局への引き渡し(元々JL1NIE局が保有し,数年前に7M4EZB局へ譲られたモノ)とテスト
  2. 上記アンテナを用いたJG1GPY局による和文モールス通信
  3. JL1NIE局によるマルチバンドEFHWアンテナの調整

という内容でした.

Radixアンテナは,コンパクト(しっかりした作りのためあまり軽量ではないですが)でGPY局のSOTA/ポタリングのお供として活躍する予定です.

NIE局の新しいアンテナアナライザーを使い,RD-S106の7MHz用エレメントの調整もササっと終わり,GPY局の和文電信も滞りなく成功.

 続いて,NIE局謹製のトラップを用いたマルチバンド対応EFHWの調整を開始.新型のアンテナアナライザーはとても多機能で,マルチバンドアンテナのSWRが複数周波数でDIPというか低い値になっていることが一目でわかります.

EFHWは周囲の影響を受けやすいため調整に難航,周囲が暗くなる頃になんとなく収束?(その後,NIE局よりこの時の調整の問題点の報告がありました).

 雨模様の中,アンテナ調整の奥深さを実感し,技術部活動らしい充実した活動でした.

砥山(JA/TK-034)SOTAアクティベーション

昨年秋以来,久々のSOTAアクティベーションです.
いつものJL1NIEさん,JG1GPYさんと一緒に,JL1NIEさん運転の車で西多摩郡檜原村にある砥山へ行きました.JL1NIEさんには往復共に車の運転をしていただき,お世話になりました,どうもありがとうございました.
ところで,檜原村と言えば,子供の頃に「モリアオガエルの谷」という本を友達にプレゼントされ,その中でモリアオガエルが発見された場所として記載されていたので,とても印象に残っている村です.今でも村の名物?のようで,お土産にモリアオガエルがデザインされたものがありました.
駐車場と山頂の高低差が300mくらいのため,比較的短い時間で登頂できます(猛暑で体力が奪われ気味な時は助かりますね).また,山頂は尾根の形をしており,3名でアクティベーションに行っても,広い間隔で座ることが出来ます.山頂は,木々に覆われているため,残念ながら眺望はそれほど望めないのですが,そのためか,登頂者もほとんどなく,他の方々に気兼ねすることなく,ゆっくりと無線を楽しむことができます.
JL1NIEさんの前情報で,21MHzのコンディションが悪そうとのことでしたので,7MHz/10MHz/14MHzの3バンド対応のPFR-3 (qrpkits.comのキット)を持参.このリグは,単三バッテリーやマニュアルアンテナチューナーを内蔵しているので,荷物が比較的少なくて済みます.
5mのタモ網ロッドを立て,10mのエレメントを展開,10mくらいのラジアルを地面に転がすオーソドックスなアンテナでマルチバンドに対応することにしました.PFR-3の内蔵チューナーは,Hi-Z/Low-Z切り替えスイッチがあったので,1/2λのアンテナでも大丈夫と思ったのですが,どうやら電圧腹に近いとうまくいかない様です.とりあえず7MHzに変更したところうまくチューニングがとれたので,それで続行.4名の方とCWで交信することが出来ました.久々だったため,更新のプロトコルを忘れてしまい,最初の方には半端な失礼なやりとりをしてしまいました,すみません.その後10MHzへ移って試したのですが,Reverse Beaconにはキャッチされ,spotされるのですが反応がなく,再度7MHzに戻り,spotされ,更に2名の方と交信が出来ました.
今日のもうひとつのテーマは中国製のFMハンディ(UV-5R)の実験です.冬の間に変更申請をしてあったのですが,今回初運用です.今までHFと6mしか経験が無く,ドッキドキだったのですが,休みの日の430は激混みです.適当な周波数を選んで,「誰か使ってますか~」「使ってるよ~」の繰り返し.どうやら,電波は出ていて会話ができることは確認できました(笑).結局CQCQな交信は出来ず(精神的に続かずと言った方が正しい),CWに戻ってしまいました.「男性は電話は短いと思っていましたが,無線だと長話なのね?」とか毒を吐きたくなる気持ちを抑え,「パドルでシャカシャカやる方が気楽で良い」と再認識した次第です.そもそも,無線に興味無かった自分が無線を始めたのはCWの気楽さがあったからでしたね,確かに.FMは,社交家向きです,ハイ...
電波のコンディションはそれほど良くは無かったですが,山頂は涼しく気分が良かったため,長居をしてしまいました.
途中,温泉で体を休め帰宅したらもう夜でした.JL1NIEさん,JG1GPYさん,お疲れ様でした.また,交信のお相手をしてくださった皆様,どうもありがとうございました.


中華VUトランシーバー UV-5R

中国製の格安VUトランシーバーUV-5Rを入手,TSS経由で保証認定他が完了しました.
開始したのは昨年の10月くらい?その後8ヶ月の間TSS,総通と激論を交わしてやっと局免許の変更が完了しました.
というのは真っ赤なウソで,実は,UV-5Rと一緒に申請した別のQRP無線機の80mバンドにおけるデジタルモードについての私の記載不備が原因でここまで時間がかかってしまいました.TSSのご担当の方には色々とお手数をおかけしてしまい,申し訳ございませんでした.
本題に戻ります.UV-5Rは,購入したままでは,国内でアマチュアバンドとして許可されている範囲を超えて送信が可能なため,それに制限を加え,さらにもとに戻すことができないようにする必要があります.”UV-5R 申請”とかで検索すれば,素晴らしい先人の皆さんの情報が入手できるかと思います.
具体的には,(1) 無線機の設定変更用のケーブルを入手する(Kenwoodと同じらしい?),(2) Baofengのサイトから設定変更用のソフトをダウンロードする,(3) 送信周波数の範囲を設定で制限する,再びケーブルで設定を解除できないように,無線機のコネクタを樹脂で封印する,という段取りで行いました.再設定不可にするために,基板上のパタンカット等をされている方もいらっしゃいますが,繊細な液晶モジュールの奥にあるみたいなので,ヘタレな私は,簡単な樹脂封印を選択した次第です.
新しい局免も届いたので,週末にでも早速実験したいと思います.
なお,余談ですが,この8ヶ月の間に移動局の無線機に貼るシールが廃止になったらしく,局免が返送されて来た封筒の表紙にはその旨が印刷(スタンプ押印)されていました.そういえば,そんな話がありましたね.

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掃部ヶ岳(榛名山)SOTA (JA/GM-033)

いつもの枡形山無線クラブのメンバーで掃部ヶ岳のアクティベーションに行きました.NIEさんの運転する車(いつもすみません)でGPYさんと共に湖畔の駐車場へアクティベーション前日に到着.
微妙な空模様(時々小雨)の中,ラジウスとガスバーナーでご飯を炊き,カレーを食べ,軽く宴会を楽しみ,その後,急に雲が晴れたので,天体観測.
昔,天体観測用に買ってあった7×50の双眼鏡(GLORY,勝間光学機械株式会社)で満天の星空を堪能しました.天文に詳しいGPYさんのおかげで,生まれて初めてアンドロメダ大星雲を見ることもできました.どうもありがとうございました.
手慣れたNIEさんのアシストの下,先日用意したツェルトやシュラフを展開し,就寝.シュラフは暖かくてとても快適でしたが,ツェルト内側の結露が予想以上にすごく,ユニットバスの内壁状態で,肩が触れたら,肌が透けるほどびしょ濡れになってしまいました.次回からは,枕元にタオルでも用意します.
 早朝に発って,山頂でご来光という心掛け?でしたが,ツェルトの撤収,朝食の準備等に思ったより時間がかかり,登山途中で日の出を拝むことになりました.
 山頂は,思ったより狭く,ダイポールアンテナを展開することは困難であり,アンテナはEFHW,リグはいつものATS-4bで21MHz,14MHzで交信数のノルマ分をこなした後,何気なくSPOT情報を見たところ谷川岳から10MHzで出ている局を発見,エレメント長が足りなくてSWRが高いであろう状況で無理やり応えてみたところ一発で拾って頂き無事終了.
 天気は微妙でしたが,予想以上に収穫の多いSOTAアクティベーションでした.交信いただいた各局の皆様,ありがとうございました.

北奥千丈岳SOTA(JA/YN-012)

実際に行ったのは8/10-11なので,報告までかなり時間が経ってしまいましたが,北奥千丈岳へいつものJL1NIE局,JG1GPY局とSOTAのアクティベーションへ.
JL1NIE局のクルマで前日入りし,前夜祭から入る予定でしたが,駐車場でもの凄い雨に会ってしまい,社内でかわいく宴会をして早々に就寝.

今回は,オーソドックスにフルサイズのDPを用い,リグはATS-4 (電源はエネループ8本),21MHzと14MHzのCWで参戦.
21MHzは今一つのコンディションで,皆さんからの信号にものすごいエコー?がかかった様な状態で,聞き取ることが難しく,何度も聞きなおしてしまいました.辛抱強くお相手をしていただいた各局,ありがとうございました.
(途中,あまりにもひどいので,リグを疑って更新中にリグの電源を入れなおしたりしたくらいです).一方,14MHzの方は,コンディションがとても安定していました.

前回のG5RVに懲りて,今回はフルサイズDPでリベンジが出来た?ので,次回は,また新たな挑戦をしたいと思います.

お坊山SOTA(JA/YN-050)

7月23日に山梨県のお坊山にSOTAアクティベーションに行きました.
登山前から天候が危ぶまれましたが,曇り空の下,枡形山無線倶楽部のJL1NIE局,JG1GPY局と頂上を目指して登りました.電力会社が送電線をメンテするための登山道の様で,鉄塔と送電線にそってまっすぐに登る傾向があり,あまり道が巻いていないので,なんとなく息が辛くなります.
特に,下の方では気温も高く湿度も高めで,体力の消耗が激しいですが,尾根へ出ると涼しい風が通り抜け,気持ち良く登れました.
山頂では,以前から用意していたメガネフィーダー+ダイポール+Zマッチチューナーで夢のマルチバンドを狙っていたのですが,なんと坊主!
原因として考えられるのは,(1) ダイポールの端子台が木製で,そこが雨に濡れた影響,(2) メガネフィーダーの余分が地面に転がっていた影響,(3)Zマッチチューナーの損失,(4)コンディションが悪かった?,と色々あります.
やはり,自宅で実績がないまま山へ持っていくのはリスクが高いですね.
でも,SOTAの良いところは,例え坊主でも,知らない山に登った充実感が得られることでしょうか?
帰りの温泉も含め楽しく過ごせました.

200Ωメガネフィーダー

G5RVというか,バランなし+ダイポール+メガネフィーダー+ZマッチアンテナチューナーでSOTAの際の軽量マルチバンドアンテナを実現しようという目論見です.
200Ωのメガネフィーダーは,秋葉原のオヤイデで扱っているので,以前購入済.先日入手した新型のタモ網ポールに5mのエレメントを左右にはり,そこからメガネフィーダーを8m.当初5mで試したり,2m延長したり,色々試しましたが,Zマッチはチューニング範囲が広いみたいなので,まあ,何mでも良いか,ということで,無線機のところまで引っ張るために,8mに決めました.
自宅のベランダ環境で試したところ,7MHz,14MHz,21MHzのいずれもSWRは1近くまで落ちるので,一安心.ただ,適当にCQを出しても全く反応が無いのが若干懸念されましたが,コンディションがあまり良くないのでしょうか?(この懸念が禍根を残す???).
同軸と比較して,平行フィーダーの仲間は長くても軽量なのはSOTAにとって嬉しいポイントです.

大岳山SOTA (JA/TK-007)

5月28日にいつものJG1GPY局,JL1NIE局と奥多摩の大岳山へSOTAアクティベーションに行きました.
前回の雁ヶ腹摺山では21MHzで不本意な結果であったため,思い切ってアンテナをRadixのV字DP改に変更し,多めの荷物で出撃です(リグは最近お気に入りのATS-4b).
Radixの改造ポイントは21MHz対応です.RD-S106の21MHz用の延長コイルを持っていないため,ホームセンターでステンレス棒1mを購入し,オリジナルと交換.それでも長さが足りない分は,キャパシタハットにワニ口クリップでビニール線をぶら下げて調整.
結果としてコイル無しのフルサイズDPになったためか,とても調子が良く,コンテストが始まる前の短時間に8局と交信できました.皆様,ありがとうございました.

今回の山行の二つ目のテーマは昼食作りです.冬の間に急に興味を持って入手,レストアした骨董品のRadius No.21というケロシン(日本では灯油)・ストーブの実験です.
プレヒートのアルコールに点火,バーナーヘッドが十分暖まってきたところで灯油が気化したガスに点火し,無事本格稼働.
そこからは,兼ねてよりパスタの研究を重ねているシェフのJG1GPY局に試していただきました.気温が高くなってきたせいか,大き目のメスティンに灯油ストーブの組み合わせでも,思ったより短時間でお湯が沸き,おいしくいただくことができました.

本日の総歩数,24,573歩.よく歩きました(笑).
#次回までの研究テーマは,アンテナのマルチバンド化,と置いてみました.

NXP LPC

現在計画中の無線機は,受信部はアナログフロントエンド+SDR,送信部はDDS/PLLという最近では一般的な?な構成を予定しています.
そのためのお手軽なマイコンとしては,NXPのLPCかSTMicroのNucleo関連がメジャーです.開発環境については,NXPはユーザ登録すれば実用上問題無い程度の規模制限付きで入手できます.一方STMicroの方は,最初から規模制限は無い?様です.高速ADCが内蔵されたARM-M4(DSP拡張されている)ベースのチップがあるために,LPC4370をSDRに用いるという記事も散見されます(CQ出版のインタフェースなど).
受信がCWのみの場合,SDRは若干牛刀な雰囲気も否めませんが(笑),練習と思ってゆっくりと進めようかと.

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