カテゴリー: 自作

Mountain Topper Radio (MTR) by KD1JV

少し時間が経ってしまいましたが,3月くらいにQRPキットで有名なKD1JVが,Mountain Topper Radioのキットを頒布する案内があり,急いで申し込みました.前回頒布した版とは,少しだけ回路構成,部品が変更になっていますが,ほぼ同じ様です.山に持っていて運用することを前提とした,とてもコンパクトな無線機で,タバコの箱くらいの大きさです.そのため,部品は9割方は表面実装のため,ルーペ,クリーム半田,ヒートガン,ピンセットを駆使して作りました.
TIのMSP430というCPUが使われていますが,これは32.768kHzという時計用の小さい水晶で動いています.この水晶が不良で,発振が不安定でCPUが動いたり動かなかったりという不具合があったこと,CPU, DDSだけ端子のピッチが細かくて半田ブリッジが出来ていたこと,抵抗で分圧した電圧をCPUが読み込むことでバンド切り替えを判断しているのですが,その閾値判断が微妙で40mが80mバンドと判定されてしまったこと,の3点が不具合として生じたのですが,いずれも軽症で,ゴールデンウィーク前には何とか動くようになりました.現在,TSS申請中です.

VCHアンテナ

持ち運びが手軽なHFアンテナのひとつとして,VCHアンテナが有名です.インターネット上に参考となる情報が山のようにありますので,詳細は割愛しますが,普段あまり飲まない炭酸の500mlペットボトルを飲み,コイル用の筒の準備完了.7mくらいの銅線かアルミ線が必要なのですが,百均で買ったアルミ線は,アルミ色のものでも表面に塗装がされていて,調整用のタップが取り出し難いことがわかり,ちょっとおごって錫メッキ線を使いました.念のため10M用意しましたが,千石で入手した自在ブッシュでペットボトルの平坦部一杯巻くと調度10m使いました.10m一杯使うと5MHzくらいで共振したので,無駄な長さでしたが,まあ良しとします.
スピーカー用の1.25sqの線をエレメントにし,とりあえず自宅のカーテンに洗濯バサミでぶら下げましたが,意外と簡単にSWRが1近くまで下がりました.ただ,その時に用いたカウンターポイズが5.2mではなく,ダイポール用の10m線だったので,長過ぎてオフセットになっていなかったと思いますので,今度もう一度調整してみます.とりあえず,受信に使うだけでも意外と感度が良く,感心しているところです.

IF-DSPについて

LA1600とかTA7358とか使うと受信機は簡単に作れますよね.で,IFも簡単に取り出せるので,それをいきなりA/D変換するなり,もう少し落としてからA/D変換して取り込めば,高いDSPじゃなくても,最近のマイコンである程度信号処理ができそうです.
ちょっと,やってみたくなりました.で,どんな処理をすれば良いのかいまいちわかっていませんが,シャープなBPFくらいから始めるか?

ゲルマニウムラジオとカウンターポイズ

我が家周辺はラジオの電波が弱いので,ゲルマニウムラジオはなかなか鳴りません.低周波増幅一石を追加して,なんとなく聞こえる状況です.この前PFR-3Aで使っていたアンテナ線というかビニール線を接続しましたが,いまいちだったので,アースの変わりにカウンターポイズということで,自宅にあった5mくらいのワイヤーをワニ口で接続.かなり音量がアップしました.やはりラジオでも効果があるということで.
NHK第一,第二,AFNまでは結構聞き取れるのですが,TBSになると,なんとなく二人がしゃべってるなぁ,というのがわかる程度で,会話の内容まではわかりません.やはり,外に出て,高くアンテナをはった方が効果がありそうです.

やっぱり釣竿アンテナか?

ここ数週間,自宅のアンテナを検討していました.普通のダイポールアンテナを主軸に考えていたのですが,設置高が低いと良くないとのことで,バーティカル系に気持ちが移ってきました.打ち上げ角度が低いとか,メリットも多そうです.国内は40mがにぎわっているのですが,20mを中心にしたアンテナを考えています.40mだったら,国内メインで,打ち上げ角度は高い方が良いでしょうし.と,理屈コネコネで実践が伴ってませんが...
で,家で手軽に試して,移動でも試してとか考えると,釣竿ですかねぇ.普通ならば1/4λのバーティカル狙いなのでしょうけど,20mならば,PG ANT100とかW-GR-1000Hとかの10mの釣竿を使えば,垂直ダイポールに出来ますよね?20mはアンテナチューナなしで共振させて,40m, 30m, 15mはアンテナチューナってとこでしょうか?

手動アンテナ・チューナー

ある日,秋葉原の富士無線電機さんの2階で,アンテナ・チューナー用のコイルをみつけました.ミズホ通信が昔売っていたアンテナカップラー「KX-S9」用の部品だそうで,タップ付大型コイルLA-2(3.5~50MHz).家に,昔買ったタイトエアーバリコンの在庫がいくつかあったので,それらと組み合わせて,足りない部品やケースは,サトー電気さんで入手し,作りました.エアーバリコンへのハンダ付けは,なかなか難しいです(金具で接続している例も見掛けるのですが).コイルの説明書に推奨されていたπ-C型で作ったのですが,若干困ったことが.最後のCの部分のバリコンは,両極とも接地されないので,ツマミを回す人間の静電容量の影響を受けてしまいます.残りの二つのバリコンは軸側を接地側にして凌いだのですが,こればっかりはどうしようもありません.タイトとかテフロンとかの絶縁シャフトで延長するのが正しい対応なのでしょうけど,QRPで移動運用と考えてコンパクトに作ってしまったため,ちょっと難しいです.今のところ,うまく?回して運用しています.